TOEIC IPテストとは?公開テストとの違い・オンライン方式・スコアの扱い【2026年最新】
この記事の結論
- TOEIC IPテストとは、企業や学校などの団体が日時と会場を自由に決めて実施するTOEICのテストで、個人では申し込めません。
- マークシート方式(約2時間・200問)とオンライン方式(約1時間・90問)があり、IIBCはどちらも出題される内容やスコアの意味は変わらないと説明しています。
- 2025年度の平均点はIPテストが492点、公開テストが616点で、就活・転職でスコアを使うときは「IPテスト」と明記し、応募先が公開テストを求めていないか確認しましょう。
大学や会社で「TOEIC IPテストを受けてください」と言われ、公開テストとの違いが分からずに戸惑う方は多いはずです。IPテストのスコアが就活や昇進で使えるのか、オンラインで受けるテストは何が違うのかも気になるところです。
IPテストの仕組みと公開テストとの違いを把握すると、受けるテストを正しく選び、スコアを目的に合わせて使えます。
本記事では、TOEICを運営するIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)の公式情報をもとに、TOEIC L&R(Listening & Reading)のIPテストの仕組み、公開テストとの違い、オンライン方式の形式、平均点、スコアを使うときの注意点を解説します。
TOEIC IPテストとは【結論】

TOEIC IPテストとは、企業や学校などの団体が、日時と会場を自由に決めて実施するTOEICのテストです。正式には「団体特別受験制度(IP:Institutional Program)」といい、個人では申し込めません。
ここでは、IPテストの概要を早見表で整理します。
正式名称 | 団体特別受験制度(IP:Institutional Program) |
|---|---|
申し込む人 | 企業・学校などの団体の担当者(個人では申し込めない) |
日時・会場 | 団体が自由に設定する |
受験方式 | マークシート方式(約2時間・200問)、オンライン方式(約1時間・90問) |
受験料 | 4,230円(税込)×受験人数(団体が申し込む) |
スコアの意味 | オンライン方式とマークシート方式で、出題される内容やスコアの意味は変わらない(IIBC) |
※2026年10月13日時点・IIBC公式サイトより。
TOEIC IPテストと公開テストの違い

IPテストと公開テストの大きな違いは、誰が申し込み、誰が試験を進めるかです。公開テストはIIBCが決めた日時・会場で、IIBCの進行のもと受験します。IPテストは団体が日時・会場を決め、団体の進行・管理のもとで受験します。
ここでは、2つのテストの違いを表で比較します。
項目 | 公開テスト | IPテスト |
|---|---|---|
申し込み | 個人がTOEIC申込サイトから申し込む | 団体の担当者が申し込む |
日時・会場 | IIBCが決めた日時・会場 | 団体が自由に設定 |
試験の進行 | IIBCの進行 | 団体が実施マニュアルに沿って進行・管理 |
受験料(税込) | 7,810円(紙の公式認定証を希望しない場合は7,700円) | 4,230円×受験人数(団体が負担するか、受験者が負担するかは団体による) |
テスト時間・問題数 | 約2時間・200問 | マークシート方式は約2時間・200問、オンライン方式は約1時間・90問 |
結果 | 試験日から17日後にインターネットで表示、19日後にデジタル公式認定証 | 団体の担当者が受け取る(マークシート方式はテスト資材の受領の翌営業日15時から、オンライン方式は実施終了日の翌日10時から) |
※2026年10月13日時点・IIBC公式サイトより。
IPテストの結果は、まず団体の担当者に届きます。自分のスコアをいつ受け取れるかは、受験した会社や学校に確認しましょう。
TOEIC IPテストのマークシート方式とオンライン方式

TOEIC L&RのIPテストには、マークシート方式とオンライン方式の2つがあります。どちらで受けるかは、団体が利用目的に合わせて選びます。
ここでは、2つの方式の違いを整理します。
項目 | マークシート方式 | オンライン方式 |
|---|---|---|
受験方法 | 会場でマークシートに解答 | パソコンで受験 |
テスト時間 | 約2時間 | 約1時間 |
問題数 | 200問(リスニング100問・リーディング100問) | 90問(リスニング45問・リーディング45問) |
会場 | 団体が希望する会場 | 団体が希望する会場や自宅など |
受験人数 | 10名から | 1名から |
※IIBC公式サイト「TOEIC Listening & Reading 団体特別受験制度」より。
IIBCは、昇進・昇格や成績評価など重要な判断に使う場合は試験官が監督するマークシート方式を、自己啓発やレベルチェックには自宅でも受けられるオンライン方式を使うといった、目的に応じた使い分けを案内しています。
オンライン方式は問題が受験者に合わせて変わる
オンライン方式は、CAT(Computer Adaptive Test)と呼ばれる、受験者の解答に合わせて出題を変える仕組みを取り入れています。
最初のUnit Oneで出題された問題の正誤に応じて、Unit Twoでは受験者ごとに異なる問題が出題されます。この仕組みにより、少ない問題数で英語力を測定でき、テスト時間が約2時間から約1時間に短くなりました。IIBCは、オンライン方式とマークシート方式で、出題される内容やスコアの意味は変わらないと説明しています。
セクション | 時間 | Unit One | Unit Two |
|---|---|---|---|
リスニング | 約25分 | 25問(写真描写3・応答4・会話9・説明文9) | 20問(応答5・会話9・説明文6) |
リーディング | 約37分 | 25問(短文穴埋め5・長文穴埋め4・読解16) | 20問(短文穴埋め7・長文穴埋め4・読解9) |
※IIBC公式サイト「TOEIC Program IPテスト(オンライン)」より。
オンライン方式は団体を通して申し込む
オンライン方式も、IPテストの1つなので、IIBCに個人で直接申し込むことはできません。
自宅などで受験できますが、申し込みは団体が行います。ただし、スタディサプリENGLISHのように、IPテスト(オンライン)を会員向けに販売しているサービスもあり、会員であれば個人でも購入できます(1回3,980円、2026年10月時点・スタディサプリENGLISH公式サイトより)。日程の申し込みや結果の流れは、TOEICの申し込み方法と日程で解説しています。
個人がオンラインで受ける方法と受験時の注意点は、TOEICのオンライン受験で解説しています。
TOEIC IPテストの平均点

2025年度のTOEIC L&R IPテストの平均点は、492点です。公開テストの平均点(616点)より低くなっています。
ここでは、IPテストと公開テストの平均点を比較します。
テスト | 平均点 | 受験者数 |
|---|---|---|
IPテスト(全体) | 492点 | 1,056,506人 |
IPテスト(企業・団体) | 538点 | 424,158人 |
IPテスト(学校) | 462点 | 632,348人 |
公開テスト(全体) | 616点 | 755,473人 |
※IIBC「TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026」(2025年度)より。
IPテストは、学校や会社が全員に受験させることも多いため、英語の学習に積極的な人が中心の公開テストより平均点が低くなると考えられます。自分のスコアを比べるときは、同じ種類のテストの平均点と比べましょう。詳しくはTOEICの平均点で解説しています。
TOEIC IPテストのスコアは就活・転職で使える?

IPテストのスコアも、「IPテスト」と明記すれば履歴書に書けます。ただし、応募先によっては公開テストのスコアを求める場合があります。
ここでは、IPテストのスコアを使うときの注意点を整理します。
- 「IPテスト」と明記する:例「TOEIC Listening & Reading IPテスト 650点 取得」
- 募集要項で受け付けるテストを確認する:「公開テストのスコアに限る」と指定している企業もある
- オンライン方式かどうかも確認する:IIBCは、重要な判断にはマークシート方式の利用を案内している
- スコアの有効期限:IIBCによると、開発元のETSはスコアの有効期限を2年と設定している。2年を超えるスコアを認めるかは提出先の方針による
重視する企業に応募する場合は、公開テストを受けておくと安心です。履歴書の書き方はTOEICは履歴書に何点から書ける?、就活での目安はTOEICは就活で何点から有利?で解説しています。
TOEIC IPテストを受けるときの準備

IPテストも、マークシート方式なら公開テストと同じ形式(約2時間・200問)のため、準備の方法は公開テストと変わりません。
ここでは、受験方式ごとの準備のポイントを紹介します。
受験方式 | 準備のポイント |
|---|---|
マークシート方式 | 公式問題集を本番と同じ2時間で解き、時間配分を身につける |
オンライン方式 | 約1時間・90問のため集中は短いが、問題が解答に合わせて変わる。パソコンで英文を読むことに慣れておく |
時間配分のコツはTOEICの時間配分、勉強の進め方はTOEICの勉強法で解説しています。
まとめ
TOEIC IPテストの要点は、以下のとおりです。
- IPテストは、企業・学校などの団体が日時と会場を決めて実施するテストで、個人では申し込めない
- マークシート方式(約2時間・200問)とオンライン方式(約1時間・90問)があり、スコアの意味は変わらない
- 2025年度の平均点はIPテストが492点、公開テストが616点で、同じ種類のテストの平均と比べる
- 就活・転職でスコアを使うときは「IPテスト」と明記し、応募先が公開テストを求めていないか確認する
IPテストを受ける予定がある方は、受験方式と結果を受け取れる時期を、実施する会社や学校に確認しておきましょう。
よくある質問
TOEIC IPテストは個人で受けられますか?
受けられません。IPテストは企業や学校などの団体が申し込む団体特別受験制度で、オンライン方式も同じです。個人で受けたい場合は公開テストに申し込みましょう。
TOEIC IPテストと公開テストのスコアは同じ価値ですか?
IIBCは、IPテストのオンライン方式とマークシート方式で出題される内容やスコアの意味は変わらないと説明しています。ただし、就活や転職では公開テストのスコアを求める応募先もあるため、募集要項を確認しましょう。
TOEIC IPテスト(オンライン)は何分ですか?
約1時間で、リスニング約25分・45問、リーディング約37分・45問の計90問です。受験者の解答に合わせて出題を変えるCATの仕組みを取り入れています。
TOEIC IPテストの受験料はいくらですか?
L&RのIPテストの受験料は4,230円(税込)×受験人数で、団体が申し込みます。受験者が負担するかどうかは団体によって異なります。公開テストの受験料は7,810円(税込。紙の公式認定証を希望しない場合は7,700円)です。
TOEIC IPテストのスコアは履歴書に書けますか?
「TOEIC Listening & Reading IPテスト」のように、IPテストと明記すれば書けます。公開テストのスコアに限る企業もあるため、応募先の募集要項を確認しましょう。

この記事の監修
KanonTOEIC 945点
テック英語 コーチ(最先端コーチングの実践者)
- TOEIC 945点
- 英検1級
アメリカ留学を経て、学生時代に既に現在の英語資格を取得。最新の教育手法と若い世代への深い理解を融合させた革新的な指導アプローチで、特に学生層からの信頼が厚い。
出典・参考