TOEICの速読|長文を時間内に読むコツとトレーニング方法
この記事の結論
- TOEICの速読とは、英文を頭から英語の語順のまま理解し、返り読みをせずに読み進める力のことです。
- リーディングは75分・100問のため、Part7の54問に約55分を残せる読むスピードが必要で、150wpmがよく目安に挙げられます。
- 速読力は、精読 → スラッシュリーディング → 音読 → 時間を計って読む、の順で同じ英文を繰り返し読んで鍛えます。
TOEIC L&R(Listening & Reading)のリーディングで「最後まで解き終わらない」「Part7で時間が足りない」と悩む方は多いはずです。英文を読むスピードが足りないと、解ける問題があっても時間切れで点数を落とします。
速読のコツと練習の方法を把握すると、正確さを落とさずに読むスピードを上げ、Part7まで解き切れるようになります。
本記事では、IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)の公式情報をもとに、TOEICで速読が必要な理由、速読のコツ、読むスピードの測り方をまとめています。さらに、速読力を鍛えるトレーニングの手順と、練習で注意したいことも紹介します。
TOEICの速読の要点【結論】

TOEICの速読とは、英文を頭から英語の語順のまま理解し、返り読みをせずに読み進める力のことです。飛ばし読みではなく、精読で正しく理解できる英文を、音読と時間を計った練習で速く読めるようにします。
ここでは、TOEICの速読の要点を早見表で整理します。
項目 | 要点 |
|---|---|
速読が必要な理由 | リーディングは75分で100問。Part7の54問に約55分を残す必要がある |
速読のコツ | 返り読みをしない、意味のかたまりで読む、日本語に訳さない |
読むスピードの目安 | TOEIC対策では150wpm(1分間に150語)がよく目安に挙げられる |
トレーニング | 精読 → スラッシュリーディング → 音読 → 時間を計って読む |
注意点 | 読むスピードと一緒に、内容を正しく理解できているかも確かめる |
※問題形式はIIBC公式サイトより。読むスピードの目安とトレーニングは当社の目安です。
以下では、速読が必要な理由から順に、TOEICの速読のコツとトレーニングを具体的に解説します。
TOEICで速読が必要な理由

TOEICで速読が必要なのは、リーディングの75分で100問を解き切るには、Part7の長い文書を限られた時間で読む必要があるためです。リーディングは時間配分を自分で決めるため、読むスピードがそのまま解ける問題数に影響します。
ここでは、リーディングの問題数と時間配分の目安を整理します。
Part | 問題数 | 時間配分の目安 |
|---|---|---|
Part5(短文穴埋め) | 30問 | 約10分 |
Part6(長文穴埋め) | 16問 | 約10分 |
Part7(読解) | 54問(1つの文書29問・複数の文書25問) | 約55分 |
※問題数はIIBC公式サイト「TOEIC L&R テストの形式」より。時間配分は当社の目安です。
Part7の複数の文書の問題では、2つか3つの文書を読み比べて答えます。最後の数問を時間切れで落とさないためには、読むスピードを上げる練習が欠かせません。時間配分の詳細は、TOEICの時間配分で解説しています。
精読と速読の違い

精読とは、文法と語彙を確かめながら、1文ずつ正確に意味を理解する読み方です。速読は、精読で理解できる英文を、英語の語順のまま速く読む読み方で、精読の力が土台になります。
ここでは、精読と速読の違いを整理します。
項目 | 精読 | 速読 |
|---|---|---|
目的 | 1文ずつ正確に理解する | 内容を正しく理解しながら速く読む |
読み方 | 主語・動詞・修飾語を確かめ、必要なら辞書を使う | 頭から意味のかたまりごとに読み、返り読みをしない |
練習に使う英文 | 少し難しい英文でもよい | 辞書を使わなくてもほぼ理解できる英文 |
TOEICで役立つ場面 | Part5の文法問題、復習での英文の理解 | Part7の長い文書を時間内に読む |
※当社の目安です。
精読で文の構造が取れないまま速く読もうとすると、読んだつもりで内容が頭に残らない状態になります。速読の練習は、精読で理解した英文から始めましょう。
TOEICの速読のコツ

TOEICの速読のコツは、英文を頭から意味のかたまりごとに理解し、日本語に訳さず、返り読みをしないことです。日本語の語順に並べ替えて訳す読み方では、Part7を時間内に読み切れません。
TOEICの速読のコツは、以下のとおりです。
- 返り読みをしない:関係詞や長い修飾語があっても、前に戻らず英語の語順で意味を足していく
- 意味のかたまりで読む:主語・動詞・目的語・前置詞句などのまとまりごとに意味をつかむ
- 日本語に訳さない:1語ずつ日本語に置き換えず、場面をイメージしながら読む
- 接続語に注目する:However・In additionなどで、話の流れが変わるか続くかを予測する
- 分からない語にこだわらない:前後の内容から意味を推測し、設問に関係なければ読み進める
- 設問を先に読む:Part7では、何を探して読むかを決めてから文書を読む
Part7で設問を先に読む解き方は、TOEIC Part7の解き方で例題とあわせて解説しています。
読むスピード(wpm)の測り方と目安

読むスピードは、wpm(words per minute:1分間に読める語数)で測ります。TOEIC対策では150wpmがよく目安に挙げられ、自分の今のスピードを知ると、練習の効果を数字で確かめられます。
読むスピード(wpm)の測り方は、以下のとおりです。
- 【STEP1】語数の分かる英文を用意する:公式問題集のPart7の文書など、語数を数えられる英文を選ぶ
- 【STEP2】時間を計って読む:返り読みをせずに最後まで読み、かかった時間を記録する
- 【STEP3】wpmを計算する:語数を読んだ時間(分)で割る。300語を2分で読んだ場合は150wpm
- 【STEP4】内容を確かめる:設問を解くか要点を言い、理解できているかを確かめる
wpmは英文の難しさで変わるため、同じ種類の英文で定期的に測ると伸びを比べやすくなります。内容を理解できていない読み方で出したwpmは、速読の力とは言えない点に注意しましょう。
TOEICの速読力を鍛えるトレーニング【5STEP】

TOEICの速読力は、精読で理解した英文を、スラッシュリーディングと音読で英語の語順のまま読めるようにし、時間を計って読む手順で鍛えます。いきなり速く読む練習をするより、同じ英文を繰り返し読むほうが効果が出ます。
TOEICの速読力を鍛えるトレーニングの手順は、以下のとおりです。
- 【STEP1】単語と文法の基礎を固める:知らない単語が多い英文や、構造の取れない文は速く読めない
- 【STEP2】解いた英文を精読する:公式問題集のPart7を、主語と動詞を確かめながら意味が分かるまで読む
- 【STEP3】スラッシュリーディングをする:意味のかたまりごとに区切り、頭から順に意味を取る練習をする
- 【STEP4】音読を繰り返す:英語の語順のまま意味が浮かぶまで、同じ文書を声に出して読む
- 【STEP5】時間を計って読み直す:音読した文書を黙読し、wpmが上がったかを確かめる
英文を読む量を増やしたい場合は、TOEICの問題以外にも、辞書なしでほぼ理解できる易しい英文を日常的に読みましょう。リーディング全体の勉強法は、TOEICリーディング対策で解説しています。
TOEICの速読の練習で注意したいこと

速読の練習で注意したいのは、速く読むことだけを目標にせず、内容を正しく理解できているかを毎回確かめることです。TOEICの点数につながるのは、速く読んで正しく答えられる力です。
TOEICの速読の練習で注意したいことは、以下のとおりです。
- 飛ばし読みと区別する:単語を拾うだけの読み方では、言い換えの多い設問に答えられない
- 練習の英文は易しめを選ぶ:難しすぎる英文では、速読ではなく精読の練習になる
- 正答率も記録する:wpmが上がっても正答率が下がる場合は、スピードを少し落とす
- 本番形式でも試す:公式問題集のリーディングを75分で解き、Part7の最後まで届くかを確かめる
読むスピードが上がらない原因が単語不足の場合は、TOEIC単語帳おすすめを参考に単語帳を1冊決めて取り組みましょう。
まとめ
TOEICの速読の要点は、以下のとおりです。
- TOEICの速読とは、英文を頭から英語の語順のまま理解し、返り読みをせずに読む力
- リーディングは75分・100問のため、Part7の54問に約55分を残せる読むスピードが必要
- 読むスピードはwpmで測り、TOEIC対策では150wpmがよく目安に挙げられる
- 精読 → スラッシュリーディング → 音読 → 時間を計って読む、の順で鍛える
まずは公式問題集のPart7の文書を1つ選び、時間を計って読んで今のwpmを確かめてみましょう。
よくある質問
TOEICに必要な読むスピードはどのくらいですか?
TOEIC対策では150wpm(1分間に150語)がよく目安に挙げられます。語数を読んだ時間(分)で割ると、自分のwpmを測れます。
TOEICの速読はどうやって練習すればよいですか?
公式問題集のPart7などを精読してから、意味のかたまりで区切って読み、音読を繰り返します。最後に時間を計って黙読し、wpmが上がったかを確かめましょう。
速読と飛ばし読みは何が違いますか?
速読は内容を正しく理解しながら速く読む読み方で、単語を拾うだけの飛ばし読みとは違います。言い換えの多いTOEICの設問に答えるには、内容の理解が欠かせません。

この記事の監修
KanonTOEIC 945点
テック英語 コーチ(最先端コーチングの実践者)
- TOEIC 945点
- 英検1級
アメリカ留学を経て、学生時代に既に現在の英語資格を取得。最新の教育手法と若い世代への深い理解を融合させた革新的な指導アプローチで、特に学生層からの信頼が厚い。
出典・参考