TOEICのディクテーションのやり方|効果と公式問題集を使った練習法【2026年最新】
この記事の結論
- ディクテーションは、英語の音声を聞いて聞こえたとおりに書き取る練習で、聞き取れない単語や音の変化を1語単位で見つけられます。
- 公式問題集の音声を1文ずつ止めて書き取り、スクリプトと比べて、知らない単語か音の変化かを分けて記録します。
- 長い音声を全部書き取らず、聞き取れなかった1〜2文に絞り、見つけた箇所はオーバーラッピングとシャドーイングで練習します。
ディクテーションは、TOEIC L&R(Listening & Reading)のリスニングで「どこが聞き取れていないのか分からない」と感じる方に向いている練習法です。聞こえた英語を書き取ることで、聞き取れない単語や音を1つずつ見つけられます。
ディクテーションの効果と正しいやり方を把握すると、限られた時間で、聞き取れない原因を確実に減らせます。
本記事では、TOEICのリスニング対策としてのディクテーションの効果、公式問題集を使ったやり方、教材の選び方をまとめています。さらに、自作の練習問題と、よくある失敗と対策、シャドーイングとの組み合わせ方も紹介します。
TOEICのディクテーションの要点【結論】

ディクテーションとは、英語の音声を聞いて、聞こえたとおりに書き取る練習です。書き取った英文をスクリプトと比べると、聞き取れなかった単語や音の変化を1語単位で見つけられます。
ここでは、TOEICのディクテーションの要点を早見表で整理します。
項目 | 要点 |
|---|---|
やり方 | 音声を1文ずつ止めて書き取り、スクリプトと比べる |
分かること | 聞き取れない単語、つながって聞こえる音、聞き落としやすい冠詞や前置詞 |
使う教材 | 公式問題集のPart2〜4の音声とスクリプト |
1日の量の目安 | 10〜15分、5〜10文程度 |
組み合わせる練習 | オーバーラッピング、シャドーイング |
※「1日の量の目安」は当社の目安です。
以下では、ディクテーションの効果から順に、TOEIC対策でのディクテーションのやり方を具体的に解説します。
TOEICでディクテーションが役立つ理由

ディクテーションがTOEICに役立つのは、聞き取れていない箇所を、自分の目で確かめられるからです。音声を聞き流しているだけでは、聞き取れたつもりの部分と、実際には聞き取れていない部分の区別がつきません。
ディクテーションで見つけられることは、以下のとおりです。
- 知らない単語:書き取れなかった単語が、そもそも知らない単語だったかが分かる
- 音の変化:「want to」が「ワナ」のように聞こえるなど、つながって聞こえる音が分かる
- 聞き落としやすい語:a・the・of・forなどの短い語を聞き落としていることに気づける
原因が分かれば、知らない単語は単語帳で覚え、音の変化はオーバーラッピングで練習するというように、必要な対策を選べます。リスニングで聞き取れない原因は、TOEICリスニング対策で詳しく解説しています。
公式問題集を使ったディクテーションのやり方【5STEP】

TOEICのディクテーションは、公式問題集の音声を1文ずつ止めて書き取る方法がおすすめです。本番と同じ話し手の発音とスピードで練習でき、スクリプトで答えを確かめられます。
ここでは、ディクテーションのやり方を5つのSTEPで紹介します。
- 【STEP1】問題を解いて答え合わせをする:Part2〜4から、間違えた問題や聞き取りにくかった音声を選ぶ
- 【STEP2】1文ずつ止めて書き取る:1文を聞いたら音声を止め、聞こえたとおりにノートに書く
- 【STEP3】分からない箇所は3回まで聞き直す:3回聞いても分からない箇所は、空欄のまま次に進む
- 【STEP4】スクリプトと比べる:書き取れなかった語に印をつけ、知らない単語か、音の変化かを分ける
- 【STEP5】音声に合わせて声に出す:印をつけた箇所を、オーバーラッピングで聞き取れるまで練習する
公式問題集の音声は、TOEIC公式教材アプリから無料でダウンロードできます。公式問題集の使い方は、TOEIC公式問題集はどれを買う?で紹介しています。
ディクテーションの練習問題

ディクテーションは、まず短い1文から、聞こえた音をそのまま書き取る練習から始めると取り組みやすくなります。ここで紹介する英文は、Part2の形式に合わせて当社が作成したもので、公式の問題ではありません。
次の英文の空欄に入る語を、音声を聞いたつもりで考えてみましょう。
1. Could you ______ ______ the report by Friday?
2. I'm ______ ______ the meeting room on the third floor.
3. We need to ______ ______ the schedule before the meeting.
正解は、1が「send me」、2が「looking for」、3が「go over」です。和訳は「1. 金曜日までに報告書を送ってもらえますか。2. 3階の会議室を探しています。3. 会議の前に予定を確認する必要があります。」です。
「send me」は「センミー」、「looking for」は「ルッキンフォー」のように、単語の境目がつながって聞こえることがあります。書き取れなかった箇所は、知らない語なのか、音がつながって聞き取れなかったのかを分けて記録しましょう。
ディクテーションの教材の選び方

ディクテーションの教材は、スクリプトがあり、今のレベルに対して長すぎない音声を選ぶことが重要です。長すぎる音声を書き取ろうとすると、時間がかかりすぎて続かなくなります。
ここでは、今のスコア別に使いやすい音声を整理します。
今のスコア | 使いやすい音声 | 理由 |
|---|---|---|
〜500点 | Part1の説明文、Part2の質問文 | 1文が短く、書き取りやすい |
500〜700点 | Part2の応答、Part3の会話の一部 | 短い文で、音の変化を確かめられる |
700点〜 | Part3・4で聞き取れなかった1〜2文 | 聞き落としやすい細部を確かめられる |
※当社の目安です。
音声の一部だけを書き取る使い方でも、聞き取れない箇所を見つける効果は十分にあります。
ディクテーションでよくある失敗と対策

ディクテーションでよくある失敗は、長い音声を全部書き取ろうとして時間がかかりすぎることと、書き取って答え合わせで終わることです。ディクテーションは原因を見つける練習のため、見つけた箇所を聞き取れるようにする練習と組み合わせる必要があります。
ここでは、よくある失敗と対策を整理します。
よくある失敗 | 対策 |
|---|---|
1本の音声を全部書き取ろうとして、1時間以上かかる | 聞き取れなかった1〜2文だけを書き取る |
書き取って答え合わせで終わる | 印をつけた箇所を、オーバーラッピングとシャドーイングで練習する |
何度聞いても書き取れない | 3回聞いて分からなければ空欄のまま進み、スクリプトで確かめる |
つづりを考えて時間がかかる | つづりは後で直す前提で、聞こえた音をカタカナで書いてもよい |
※当社の目安です。
ディクテーションとシャドーイングの組み合わせ方

ディクテーションは、聞き取れない箇所を見つける練習、シャドーイングは見つけた箇所を聞き取れるようにする練習として組み合わせると効果的です。同じ音声を使って、1日の中で順番に取り組みます。
ここでは、1日20〜30分で取り組む練習の流れを整理します。
順番 | 練習 | 時間の目安 |
|---|---|---|
1 | Part3またはPart4の問題を解き、答え合わせをする | 5分 |
2 | 聞き取れなかった1〜2文をディクテーションする | 10分 |
3 | スクリプトを見ながらオーバーラッピングをする | 5分 |
4 | スクリプトを見ずにシャドーイングをする | 5〜10分 |
※当社の目安です。
シャドーイングのやり方は、TOEICのシャドーイングで詳しく解説しています。
まとめ
TOEICのディクテーションの要点は、以下のとおりです。
- ディクテーションは、音声を聞いて聞こえたとおりに書き取り、聞き取れない箇所を見つける練習
- 公式問題集の音声を1文ずつ止めて書き取り、スクリプトと比べて原因を分ける
- 長い音声を全部書き取らず、聞き取れなかった1〜2文に絞ると続けやすい
- 見つけた箇所は、オーバーラッピングとシャドーイングで聞き取れるまで練習する
まずは公式問題集のPart2の質問文を5文選び、1文ずつ止めて書き取ってみましょう。
よくある質問
TOEICのディクテーションは効果がありますか?
聞き取れていない箇所を自分の目で確かめられるため、知らない単語や音の変化、聞き落としやすい短い語に気づけます。見つけた箇所を声に出して練習すると、聞き取れる英語が増えます。
ディクテーションは1日どのくらいやればよいですか?
10〜15分、5〜10文程度が目安です。長い音声を全部書き取ると時間がかかりすぎるため、聞き取れなかった1〜2文に絞りましょう。
ディクテーションとシャドーイングはどちらを先にやるべきですか?
ディクテーションで聞き取れない箇所を見つけてから、オーバーラッピングとシャドーイングで聞き取れるようにする順番がおすすめです。

この記事の監修
KanonTOEIC 945点
テック英語 コーチ(最先端コーチングの実践者)
- TOEIC 945点
- 英検1級
アメリカ留学を経て、学生時代に既に現在の英語資格を取得。最新の教育手法と若い世代への深い理解を融合させた革新的な指導アプローチで、特に学生層からの信頼が厚い。
出典・参考